◯ トレチノイン酸(レチノイン酸)治療◯
トレチノイン酸(レチノイン酸)治療とは、ビタミンAレチノールの誘導体です。
生理活性は、現在化粧品に使われているレチノールの50~100倍あります。米国では、しわ・にきび・しみの治療医薬品としてFDAに認可されており非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。(日本では、治療薬や化粧品成分としてまだ認可されていません。)
レチノイン酸の作用としては、表皮のターンオーバーを促し、余分な角質を剥離し、表皮の肥厚をもたらします。真皮コラーゲンの産生を促進し、肌にはりをもたらします。また、皮脂腺機能を抑制する作用もあります。
ハイドロキノン、システアミン、ビタミンCなどの美白剤・抗酸化剤と併用することで、しみの治療をおこないます。
具体的には2週間から4.5ヶ月、よるのスキンケアの最後にトレチノイン(レチノイン酸)を外用します。
治療期間中は1〜2週間に一回診察を受けていただきます。
治療期間中はレチノイン酸を外用した部分が赤くかさつきますが、紫外線対策は行っていただきます。
紫外線予防し、十分に保湿して下さい。
使い始めに赤みや乾燥感が出やすいですが、強く出るようであれば一時使用をお休みして診察時ご相談下さい。
妊娠の可能性がある方や妊娠中の方は、使用しないで下さい。